■課題:迅速な開発と継続的な改善の必要性
「アイデアはあっても、それを形にする手段がなかったんです。エンジニアを雇う資金も時間もない中で、どうやって事業を立ち上げるか悩んでいました」と坂井COOは当時を振り返ります。
主な課題:
限られた初期資金での開発
迅速なプロトタイピングと改善サイクルの実現
非エンジニアチームでの開発と運用
将来的なスケーラビリティの確保
■ソリューション:Bubbleを活用したノーコード開発
TORINOMEは、Bubbleを使用して以下の機能を実現しました:
AI活用マッチングアルゴリズム:Bubbleの外部API連携機能を使用
ユーザー認証システム:学生と企業で異なる権限設定
リアルタイムチャット機能:面接のスケジューリングや質問対応に活用
データ分析ダッシュボード:マッチング状況やユーザー行動の可視化
決済システム:企業向け有料プランの管理
「Bubbleの視覚的なインターフェースのおかげで、プログラミングの知識がなくてもアイデアを形にできました。特に、データベース設計とワークフロー作成が直感的で助かりました」(坂井COO)
■開発プロセスと工夫点
アイデア構想からリリースまで:わずか3ヶ月
アジャイル開発手法の採用:2週間ごとのイテレーションで機能追加
コミュニティ活用:Bubbleフォーラムで技術的な課題を解決
プラグイン活用:決済機能やAI連携にサードパーティプラグインを使用
「最初は本当に手探り状態でしたが、驚くほど早くプロトタイプが完成しました。ユーザーフィードバックを受けて、その場で修正できる柔軟性も大きな利点でした」(坂井COO)
■成果:数字で見るBubble活用の効果
開発期間:アイデアから本格運用まで3ヶ月(従来の1/4の期間)
開発コスト:予定していた外部委託費用の10%で実現
初期費用:月額$115のBubble Professional プランのみ
ユーザー数:6ヶ月で10万人突破
サーバーコスト:従来型開発の約30%に抑制
機能アップデート頻度:週1回のペースで新機能をリリース
■今後の展望とBubbleの可能性
「Bubbleのおかげで、『まず作って、そして改善する』というスタートアップの理想的なサイクルを実現できています」と坂井CEOは語ります。今後の計画として:
機械学習モデルの統合:より高度なマッチングアルゴリズムの実装
モバイルアプリ展開:Bubbleのモバイルアプリ出力機能を活用
グローバル展開:多言語対応と地域別カスタマイズ
ブロックチェーン技術の導入:採用プロセスの透明性向上
「Bubbleは単なる開発ツールではなく、ビジネスのアイデアを素早く形にし、検証し、スケールさせるためのプラットフォームです。これからもBubbleを活用して、採用業界に革新をもたらし続けたいと思います」(坂井COO)